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青森・青函トンネルと本州 最北 下北半島への旅 (二日目)

6月末から7月にかけて、JR東日本 大人の休日パス(15000円で4日間乗り放題)を利用して、青森県を旅しました。
今回は、二日目
    JR青森駅~青い森鉄道に乗車、野辺地駅でJR大湊線に乗り換え~JR下北駅下車。
    レンタカーを借りて恐山~一本釣りマグロで有名な大間~下風呂温泉泊。
JR青森駅から青い森鉄道の2両編成の電車に乗車した。
八戸行きの電車なので、下北半島に行くためには、途中の野辺地駅で乗り換えることになる。
座席の乗客は、明らかに「大人の休日パス」を利用した高齢者で占められていた。
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野辺地駅で降車すると、
間もなく 八戸駅方向から下北駅方向に行く一両編成の電車が野辺地駅に入線してきた。
車内は、東京都内の通勤電車のように満杯状態。野辺地駅から乗り込めるのか心配である。
この電車に乗り込まないと、次は 1時間半 待たなければならないので、
ホームにいた乗客は、ラッシュアワーのごとく乗降口に殺到した。
後から乗る乗客に押され、やっと乗車することが出来た。
ようやく自分の立ち位置を確保し、背負っているバッグを床に置きたかった。
長い通勤体験の経験から、電車が動き出すと車両の揺れ具合で多少のスペースが空くものだが、
そのスペースさえもない混雑だった。
仕方なく、片手は電車のつり革を握り、片手に荷物の入ったバッグを下げて、下北駅までの約45分間 乗車することになった。
混雑した車内で車窓の景色は見えない。車内を見渡してみると、さながら高齢者の集団列車である。
戦後のベビーブームに生まれ、学校、進学、就職と競争社会を生き抜いてきた高齢者たちは、
揉まれることに慣れているのか、平然として むしろ逞しささえ感じた。
この年齢になると、足腰が悪い人がいるはずだが。。。
電車が下北駅に着くと、大部分の乗客が下車して、車内はガラガラになった。
 駅前のレンタカー会社に予約していたので、直ぐに借りられた。
下北駅から恐山まで約15キロ ゆっくり20~25分間 山道を走る。

「恐 山」
比叡山、高野山と共に日本三大霊山と云われている。開山は、1,200年前に遡るとか。
恐山の入り口は、「三途の川」があり橋がかけられてあった。
俗界と霊界の境 三途の川に架かる赤い橋
人が亡くなった時 辿り着くのが「三途の川」だそうで、奪衣婆(だつえば)に身ぐるみ剥がされ、
懸衣翁(けんねおう)が衣領樹(えりようじゆ)の枝に懸け生前の罪の重さを測ったとか。
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奪衣婆&懸衣翁
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山門&境内
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山門を通ると無料の男女別 温泉小屋がある。
硫黄泉系だろうか 効きそうな源泉かけ流しである。
この日も晴天に恵まれ、強い日差しになったが、5月のようなサラッとした爽やかさである。
少し入浴しようと思ったが。。。
入浴した後 体が温まり汗だくになるのでやめた。
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本尊横を通り奥に進むと、白い地面・岩場が広がっている。
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白い土壌の殺風景が続き、彼方此方に小石を積み上げた上で赤い風車がカタカタと音を立て回っている。
典型的な恐山の風景がある。
小さい水流に手を入れると、熱い温泉水だった。
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参拝者は、境内に散在する数々の地獄を巡り死者の成仏を願うそうだ。
無間地獄、金掘地獄、重罪地獄、賭博地獄、塩屋地獄など
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更に進むと、大変綺麗な湖の風景があった。
まさに極楽浄土を思わせる白い砂 & エメラルドグリーンの湖 
この場所が、外国の真っ白いビーチに立っているかのように錯覚する風景である。
ここは、極楽浜と呼ばれる場所であった。
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この湖は、宇臥利湖(うそりこ)と云われ、八つの山峰で囲まれ、蓮の花が咲いているかのような風景とか。
雲一つないような風景は、本当に綺麗だった。
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恐山の次に行く場所は、一本釣りの高級マグロで有名な あの「大間」へ。
曲がりくねった緑の濃い山道を抜け、海岸通りを約1時間半 およそ 57キロ走行する。
ついに、大間に到着。
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大間崎と北海道 函館間は、17.5キロと近距離で、北海道の大地が良く見渡せた。
大間漁港に行くと、漁船が係留されている。
大間でのマグロ漁業の期間は、夏の8月から新年1月とか。
何だ~!! 今は、本場 大間の一本釣り マグロ漁業は休業中だった。
でも 近海で採れた美味しい 本マグロが食べられる。
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大きなマグロのモニュメントも。。。
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大間漁港近くの小さい範囲に、定食、すし店、土産物がある。予めネットで調べていた民宿 海峡荘に行く。
私が注文したのがマグロ丼。 厚切りのトロ、中トロなどが、バランスよく 山盛りになっていた。
勿論 超 美味かった !!
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フ~兵衛は、ウニ・いくら丼。 せっかく大間まで来たので、少しづつ分け合って食べた。
やはり 新鮮な高級海産物 美味しかった。 
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昼食を終えて、今夜の宿がある下風呂温泉郷へと車を走らせる。
この季節 夕暮れの時間帯が長いのでホテルにチェックインした後、周辺を散策した。
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下風呂漁港に係留されていたイカ釣り漁船のライト。
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鉄道アーチ橋
戦時により建設工事が中断された幻の大間鉄道橋が、足湯付の遊歩道として整備された。
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泊まった場所は、下風呂観光ホテル 三浦屋。 部屋から津軽海峡・北海道が一望。
(広角撮影)
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対岸 北海道の大地が手に取るように見える綺麗な夕暮れになった。
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暫し、本州 北の果ての風景をぼんやり眺めていた。
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食事前にひと風呂浴びる。(写真は、源泉かけ流し露天風呂)
作家 井上靖の小説「海峡」の一説。
「本州の、北の果ての海っぱたで、雪降り積もる温泉旅館の浴槽に沈んで、俺はいま硫黄の匂いを嗅いでいる」

温泉に浸かっていると、ウミネコの鳴き声が聞こえ、窓際にツバメが飛んで来ていた。
あ~ 遠くの海沿いまで来たな~と思えた。
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旅の楽しみの一つは、宿の食事である。ここは海峡の温泉地 美味しい魚介類が揃っていた。
特に巨大な生ウニ 大きな採りたてのウニを3.5~4個分ほど入れているそうだ。
身もしっかりして、まさに 美味 !! 美味 !! であった。
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食事後 部屋の戻ると、そこは黄昏時の綺麗な風景があった。
梅雨の季節であるが、ここ東北 青森 北の果ては、明日も天気が良さそうだ。
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次回は、
三日目 下風呂温泉~尻屋崎(灯台&寒立馬)~JR下北駅から大湊線に乗車~JR青森駅降車、
    五能線 リゾートしらかみ号に乗り換え~JR鯵ヶ沢駅下車~ホテル泊です。
by saitamanikki2008 | 2016-07-06 16:17 | Comments(4)
Commented by cynchia at 2016-07-06 20:49
こんばんは、マグロ、美味しそうです!
湖も温泉も素晴らしいです。
Commented by iris304 at 2016-07-06 22:14
こんばんは〜

大人の休日旅 乗り放題15000円、それはお値打ちですね。
でも 満員列車のごとく混み合い 窓辺の景色が見えないのは残念でしたね。

恐山、明るい日差しのもと 夏のこの時期に見ると爽やかな印象ですが
冬場は荒涼として寂しいところなのでしょうね〜

それにしても
美味しい旅でしたね。
丼からあふれそうなマグロ!!一切れの大きさ!
食べてみたいです。
ウニは余り好きではないのですが
小さい時から 殻を割って海の水で洗って食べていたので
そういうのは食べられます。

夕景も美しく遠くに浮かぶような北海道の大地
心も体も洗われるようですね。

続き楽しみにしております。
Commented by kutacyun at 2016-07-07 17:34 x
こんにちは。
青森の旅、楽しませていただいています。
高齢者の団体列車並でしたか。
でも皆さんお元気だから旅が出来るのですよね。
旅に出て美味しい物を食べて、新しい事を知って見て、気分が若返って、ですね。
お食事もふたり別々の物を注文して、我家も良くそうします。
大間と言えばマグロですものね、美味しいでしょうねぇー、食べてみたいです。
お天気がいいですねぇー
夕景のグラデーションがとっても美しいです。
Commented by hisae-18 at 2016-07-07 19:52
シンプルイズベスト!!
日本の美食と風景に乾杯♪
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